デスクワークの腰痛原因は反り腰にあり?!

長時間のデスクワークが腰に与える影響と、その対策を知ろう!

新型コロナウイルスの影響もあり、オフィスではもちろんのこと、なれない自宅で長時間のデスクワークをされている方も多い事と思います。

そんな状況もあいまってか、ぎっくり腰を始めとする腰痛を訴えられる方がとても増えています。

また、デスクワークをされている方で、腰痛にお悩みの方は、「椅子が合っていないのではないのか??」と考えられる方も少なくありません。

そこで、今回はまず、腰痛の原因、椅子と腰痛との関係、それに対する腰痛治療や予防について考えていきたいと思いまーす。

なるべく小難しい用語は使わないように書きますので、気楽に読んでください♪

まず、厚生労働省による国民生活基礎調査の概況(平成28年)によると、腰痛は男性における1番の身体的悩みであり、女性においても肩こりに次いで2番目の悩みとなっています。

もはや生活習慣病と言っても過言ではないと、私は思ってます。

実は、腰痛の多くはレントゲンやMRIで検査をおこなっても、はっきりとした原因が分かりません。

これは多くのお医者さんがはっきりとおっしゃっておられます。

よく、『ヘルニアかもね〜。』と言われ、当院にも「ヘルニア持ちで腰痛がつらくて、、、」っていらっしゃる方は非常に多いです。

もちろん、ヘルニアが原因の方もいらっしゃると思いますが、問診をしていくとほとんどの方に同じような傾向が見えてくるのです。

それは『休みの日はあまり痛くない。むしろほとんど痛みを感じない。』

『旅行や遊びに行っている時も同様』

なんです。

もし、ヘルニアが原因であれば、ヘルニアは休みかそうでないかで出たり引っ込んだりするものではなく、一度出ると体が吸収する以外ずっとそこに居ますので、基本ずっと痛いんはずなんです。

それが、休みかそうでないかで変化するのであれば、原因はヘルニアではなさそうですよね。

そのことから、多くの腰痛の原因は骨や神経ではなく、筋肉や筋膜といった軟部組織の緊張に原因があると推察されるのです。

長時間、同じ姿勢で動かない、あまりよろしくない椅子の座り方をしていると、腰だけでなく、腰部周辺の筋肉にもコリが生じてしまいます。

そのような状態が続くことで腰痛のリスクが増すと考えられます。

また、筋肉の緊張によって血管が圧迫されると、血行不良を招くことにもつながります。

血液は全身に酸素と栄養を送り届けているため、血行不良になってしまうと、腰痛からの回復が遅れることも考えられるのです。

みなさんが息をする理由は、『酸素を必要としているから』なんですが、息できないと酸素が来なくて苦しいですよね。

腰も酸素が来ないと苦しいんです。

それを何度も何度も、何時間も繰り返された結果、

苦しいよ!もう無理!=腰痛

なんですね。

なので、その状態から解放してあげて、また息が出来なくならないようにしてあげれば、かなりの確率で改善すると考えます。

ヘルニアが原因と思っていた方!

手術をしないと治らないと思っていた方!

安心してください。

履いてますよ。

いやちがう笑 治るかも知れませんよ!!

では、次は
『反り腰が腰痛の原因なのか?!』

結論から言うと、『イエスだけど、悪でもない』

そもそも反り腰ってナニ?から始めましょう♪

反り腰とは

反り腰とは、背中から腰にかけて、過剰に後ろへ反ってしまっている状態です。

胸をぐっと張り、お尻を突き出したような格好になり、骨盤は前へと傾きます。

通常、人間の背中から腰にかけては、背骨がゆるいS字カーブを描いており、重い頭をはじめとした上半身を支えるためのクッションとなっています。
反り腰になると、クッションの役割が低下し、腰への負担が大きくなります。そして、腰痛の原因となってしまいます。

反り腰になる原因は色々あります。

デスクワークなどで、一見美しいと感じる腰を反った姿勢を取り続けると、体重を足の付け根と座骨で支えることになり、太ももの裏側などに圧力がかかりやすくなります。そのため、重心を前にして、机に置いた肘で身体を支え圧力を分散しようとするケースが多くなり、反り腰になってしまいます。
反り腰の原因は、座り方のみにとどまりません。

次のような要因が組み合わさって、反り腰となってしまうことがあります。

・腹筋の低下

背筋に対して腹筋が弱いと、体は前へ傾いてしまいます。すると体はそれを防ごうと、無意識に腰を反ることで、バランスを取ろうとします。結果、反り腰となります。

・体重の増加

肥満、妊娠などの理由でお腹が突き出た体型になると、体の重心は前へと移動します。しかしそれでは不安定な状態になるため、体は腰を反ることで安定させようとします。

・ヒールの着用
高いヒールを着用すると、体は前傾姿勢になります。このため体をぐっと後ろに反らせることでバランスを取り、結果反り腰になってしまいます。

さて、反り腰について書きましたが、これを読んでくださっている方、みんな反り腰なの??
っていうと、多分ほとんど違うと思います。

そして

座っている姿勢の負担は意外に大きい

そもそも、座ること自体が身体への大きな負担になっています。
座っている時足は楽になりますが、立っている時よりも腰に負担がかかります。スウェーデン生まれの整形外科医師であるナッケムソンの有名な論文「姿勢の変化による椎間板内圧の変化」によれば、立っているときの椎間板にかかる負荷を100%とすると、座っている姿勢は負荷が140%になります。前かがみで座るとさらに負荷は185%に増えます。座る姿勢は身体への負荷が大きいことが分かります。